宇宙空間を題材にしたSF映画「2001年宇宙の旅」はその後のSF宇宙映画に大きな影響を与えた。人間が作り出したロボットが逆に人間を支配するという発想は神秘的で不可思議な未来の不安を先取りするものだった。その哲学的、詩的作品のなかに、はるかかなたの惑星をめざす宇宙船の巨大な姿と美しい映像は、後の世界の目標となる作品で1968年に登場した。原作はアーサー C クラークでスタンリー キューブリックが監督し製作した。
スターウオーズは1977年5月28日アメリカで公開された。
チュニジアの砂漠で撮影された荒涼とした世界や、最初に帝国のスター デストロイヤーがレイヤ姫の船を追いかけ響き渡る轟音とともに巨大なエンジンの船がスクリーンを横切るシ−ンではじまる壮大な宇宙での物語。その宇宙の映像や戦闘の新しさで当時の人々を映画の新世界に引き込んだ。
スターウオーズは、古代ローマ時代の帝政と共和国の歴史をモデルにした騎士と姫を主役とした騎士道物語で、宇宙を舞台に壮大な善と悪の戦いをくりひろげる。フォースと剣、ロボット.巨大な戦闘機、破壊兵器それらを武器にして西部劇を演じている。そして彼等主役たち翻訳ロボット C-3PO 万能修理ロボット R2-D2、ル−ク、レイア姫、ハンソロとチューバッカは世界中で最も有名な人物、キャラクターになった。
この作品は神話的物語の序章で、二作目の帝国の逆襲では氷の惑星ホスの最初の場面はノルウエーの氷河の上、吹雪の中で撮影され、帝国軍の4足歩行の戦闘ロボットがスノースピーターと戦う場面が登場する。新しいキャラクターのヨーダは、操作される人形だった。
第3作目ジェダイの帰還は1983年に公開された。コンピュータ−グラフィック映像を使わない時代の視覚光学的効果、登場するロボットや異生物など想像力に富んだ創造物が活躍する。宇宙を舞台にしたスペース ファンタジー、アメリカの神話物語スターウォーズの初期三部作は時代を変える映画だった。
この作品のできた1960年から1980年に想像上のロボットや宇宙飛行の世界は映像のなかでしか存在しなかった。彼らは映画の中では、機械に強い小型ロボットR2-D2にはケニーベーカーが、臆病な翻訳ロボットC3POはアンソニーダニエルズが演じていた。その後現在までの間に技術は急速に進歩をとげ、物語の中でしか存在しなかった機械が現実の世界に登場するようになってきた。
現在、イチゴ摘みの機械ができ,雑草取りの機械も既にできている。販売の仕事や自動運転の車ももうすぐ実用化の段階で,会計や税務の計算や弁護士の書類を書く仕事も自動化が現実のものになってきた。
さらに、労働機械は工場や家庭でなくてはならないものになり、さらにそれらは警察ロボットだけではなくアメリカのネヴァダ州からコントロールされた戦闘機はアフガニスタンのアルカイダ攻撃に使われている。
ソフトバンクから発売された人型ロボットのペッパーは自ら搭載するビデオカメラで相手の表情を読み取り、マイクを使って会話をする。そしてこれらのデーターをインターネット経由でデーターセンターに送られる。このセンサーは多くの家庭におかれれば多くの情報を集める端末となる。
アマゾンやGoogleは現代における2001年宇宙の旅に出てくるHALと同じような人工知能になりつつある。情報端末からあらゆる種類のデーターが蓄積され人工頭脳がそれを分析する。人間と交渉したり人間を評価したり、その人の興味をもつ事や関心を記録している。それを使って人工頭脳で分析し集団としての人間行動をコントロールする影響力は徐々に人間の手から機械の手に移りつつある。この人間とシステムでの競争で、速度でも情報を手に入れる手段にしても、次に人が何をほしがるのかといった知識でもすべて機械の予想が人間を上まわっている。
2001年宇宙の旅の人類の夜明けのシーンが暗示するように、人間が進化し、誕生し、長い年月をかけて自然と適応して進化した結果頭脳も発達し文明をうみだした。 一方HALは人によってつくりだされ、感情、愛情は生存にとって必要なものではない。倫理に反する行動も、合理的であれば実行する。このマシーンの暴走は映画の予言どおり人の命を平気にうばったり、戦争兵器の主流になるのか、あるいは人間の役にたつロボットにとどまるのか、SFの世界は今や現実の問題になりつつある。
