少年時代から、夢の中で,私は巨大な北面を見てきた。眠れない夜には、
私はあの数々の山腹の峡谷を調べあげ東側の氷壁で浸食された鋭い尾根をはい登り、あらゆる行動を企て,あらゆる手掛かりを予見した。
F6 峰登頂
80才にして、三浦雄一郎がエベレスト登頂に成功した。15年前65才の時体重は増え、筋力は低下し発病寸前の体になっていた。この時点で心のギアを入れ替え、再起のためにエベレスト登頂をめざしてトレーニングを開始した。70才で初登頂に成功し,75才で2度目の登頂に成功した。
日本人は長寿になり,1950年代100才を超えるのは150人から200人ほどでまれなことでした。昨年2012年にはこの100才以上の人口が2万6000人近くになり、健康寿命も確実にのびています。
つい最近まで、人類は人生50年の世界に生きていた。人類の歴史をさかのぼり病気や怪我にわれわれの祖先は対応してきたのかをシャレド ダイアモンドの著書「昨日までの世界」で描いている。現存する文明化していない部族の調査から、文明化していない環境での死亡の原因は寄生虫やその他の感染症、人と人の暴力行為、そして事故によるものをあげている。たとえばパラグアイのアチェ族では、事故による死傷の原因の一番目が毒蛇によるもので、次はジャガー、落雷、迷子が続き樹木からの転落、虫さされや傷の化膿,焼死や溺死によるものが死亡の原因としてあげられている。
これらが文明化によって克服され、とりわけ衛生的な環境と抗生剤による細菌の感染の治療によって多くの病気は死に至る病ではなくなった。それにかわって,十分な食料と座っての生活があらたに高血圧や糖尿病、脂質の増加をもたらし、血管の硬化動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞、じん臓病にかかり病の床にふせる人が多くなった。
これを防ぐためには、チンパンジーと人類がわかれた600万年前遺伝子に組み込まれた声に耳をかたむける必要がでてきた。それは、毎日活動し、動き回り、食べるものはほどほどにすること。
とくに食物は何をどれだけ摂るかが重要になってくる。チンパンジーは雑食で、主な食べ物は果実や木の実,花や昆虫など、時にサルやイノシシ、小型の牛の仲間の肉を食べている。人類も最も近い種の動物であるチンパンジーと同じように雑食で、農耕社会になり定住し食料が安定して手に入る1万1000年以上前、狩りと採取の社会では、食べ物が手にはいらず、空腹をかかえ、時には飢餓になる環境に適応して、からだがつくられています。飢餓には耐えられるように適応してきたものの、飽食は想定されて体が出来ていないため、食べ過ぎから病気になる人が多くなりました。
この便利で豊かな社会になり、病気にならないために、さらなる健康をめざして人々は歩き,走り、泳ぐようになった。最近では若い人に限らず、何才になっても、人々はドーバー海峡やダーダネルス海峡を泳いで渡り、寒い湖や河あるいは海に飛び込み、登山だけでなく水泳もまたは新たな冒険や挑戦の手段となった。
69才でダーダネルス海峡を泳いで渡ったリン シェールは著書 Swim why we love the water のなかで、水泳の歴史を書いている。
水泳はエジプトの古代文明の人々にとっては生活の一部であり、東サハラの「泳ぐ人の洞窟」の壁画にすでに河で水泳する人々が描かれている。ギリシアやローマの時代から水泳はあたりまえで、ことわざに「無知な人とは,文字も読めなければ,泳ぐことも出来ないひとである。」
中世にはいると、水泳は行われなくなり、ルネッサンス期に復活した。平泳ぎしかなかったヨーロッパにアメリカ大陸の先住民の泳ぎからクロールがもたらされた。19世紀には海水浴がブームとなり、屋内にもプールがつくられるようになった。アメリカでは大統領になったJFケネディーは腰痛を治すためにホワイト ハウスのプールで泳いだ。そして、20世紀のアメリカでは多くの家庭では個人用のプールを自宅につくるようになった。
ピアニストのアンドリュー マクマホンは病気を克服して、swimの曲をつくった。
泳げ
つらいときにも、とにかく泳げ
世界中が見ているよ
今までがんばってきたのは
ここで挫折するためじゃない
そう,泳げ
沈んじゃだめだ
ただ地平線を見つけるんだ
きっと、きみが思っているほど遠くない
現在、健康のため、あるいは人生に挑戦するため登り、泳ぎ、走り,歩く人がふえてきています。