高齢女性の寝たきりの原因で最も多いのは骨粗鬆症によるものです。
骨は、コラーゲンという支持組織にカルシウムとリンが結晶状にくっついたもので、この構造が重力のかかる地上の生活を可能にしました。海水のカルシウムを骨の中に取り込み、海から離れた地上での生活を可能にしたとも言えます。
骨は破骨細胞で日々破壊され、骨芽細胞という細胞が骨を毎日つくって、この吸収と形成のバランスで骨の硬さ、構造が保たれています。
年をとっても、骨は十分つくられます。しかし、壊れることとつくることのバランスが悪くなると、骨はもろく、弱くなり、骨粗鬆症になります。
骨が弱くなると、日常生活のなかで、簡単に背骨はつぶれてしまい、次第に背中が曲がってきます。そして,転べばすぐに骨折を起こし,特に大腿の頚部にこれが起きると手術が必要になり、時には寝たきりの原因になります。
もし、この骨の弱くなる原因のカルシウムの流出が防げれば、骨密度は高く、丈夫な骨が保たれます。現在は、その作用のある薬として、女性ホルモンやビスフォスフォネートなどが使われています。 そして、成長ホルモンやさらに強力な薬剤が開発されもうすぐ実用化される段階にあります。
いずれにしても、最も重要なことは、毎日動いて、歩いて,散歩して骨に負荷をかけることです。歩くだけで,筋肉も骨も強化され、運動も巧みになり骨折の予防になります。