暗く暑く 大群衆と 花火待つ 西東三鬼
100万都市になった江戸。夏の大江戸花火の日は両国には大群衆が集まり,大道芸、ガラス細工、鉢植えの朝顔、見世物小屋が立ち並び,隅田川には花火をみる屋形船でひしめいていた。
今でも,続く夏の夜の花火など,江戸の文化は今も多くのこっています。その中で、江戸時代の文化を代表する浮世絵がヨーロッパの絵画に多くの影響を与え、伊万里焼きなどの陶器もまた世界中で人気を博しました。
陶器はこの時代、日本が最も優れたものをつくっていました。 17世紀前半の初期伊万里の図柄は今みても、その斬新性に驚かされることがあります。17世紀後半にはオランダ東インド会社から多くの柿右衛門様式の茶器や動物の置物が輸出され、ヨーロッパの貴族たちにとって伊万里焼きを飾る事は流行の先端を行く事でした。
絵画の世界では、日本の画家では葛飾北斎が代表で、19世紀末のヨーロッパ画家、ミュシャ、ロートレックやゴーガンそしてマネ、ドガなどの印象派の作品に多くの影響を与え、ガレの作品のモチーフにも多く用いられています。当時のパリにジャポニスムの熱狂がみられ、その後、浮世絵は西欧絵画の根本にまで影響を与えています。遠近法を無視した装飾性や、はっきりとした輪郭、単純な構図、独特の色彩の使い方を多くの画家がとりいれていました。
中でも北斎の漫画は絶大な人気で、北斎55歳のときから初編が発行され,風景,人物画、動植物、建築,妖怪などが描かれています。最終的には15編あり多くの芸術家はこの漫画から,インスピレーションを受け、構図や表現を学んでいます。
江戸時代の北斎と浮世絵は国内での評価は狩野派などの正統派に対して,庶民に人気のあるサブカルチャー扱いで、今の日本の状況と似たところがあります。最近まで国内では、漫画や村上隆の作品はサブカルチャーで一流扱いされていなかったものが、アメリカやヨーロッパの評価の高さにつられ,日本美術界での評価が上がり日本文化の代表になりつつあります。
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